« 再びパキラが | トップページ | 泥棒が入った! »

魂萌え!

先日、新聞に団塊の世代で、そば打ちがブームだと言う記事が載っていました。それで思い出したのが、今年の春頃に読んだ『魂萌え!』です。桐野夏生は、今もっとも気に入っている作家です。初めて読んだのが、直木賞を取った、『柔らかな頬』、それからほとんどの作品は読んでいます。TVドラマにもなった『OUT』、渋谷OL殺人事件を下敷きにした『グロテスク』、『リアルワールド』や『光源』も面白かったし、その他色々。

彼女の作品は、人間の心底に潜む暗部を抉り出すところがあって、衝撃を受けるのだけれど、何故か快感があります。世代も同じらしいので、余計、自分の中に眠っている暗い部分に気づかされるのかもしれない。『グロテスク』に出てくる、女子高の世界、私の経験にすごく被ってました。分る、分る、って思ってしまった。

『魂萌え』はこの作家にしてはおとなしいかな。主人公は私より少し上の、60歳目前の主婦。今まで仲が良いとはいえないまでも、頼っていた夫に急死されて、しかも夫には愛人が。そして二人の子供たちは、彼女のことよりも自分のことに精一杯で、残されたお金に執着する。ひょんなことから、夫がやっていたそば打ちのグループの男性たちと付き合う事にもなる。そんな中で、彼女は少しづつ、自分で決断する事を覚えていきます。

私はまだ、子供も独立していないけれど。彼女の気持ちは想像できる気がします。そして、彼女の成長に、エールを送りたい気もします。

桐野夏生の作品にしては物足りない気もするけれど、その分身近な感じがしました。つい最近、彼女の新刊の案内を新聞で見ました。今度はどんな世界を見せてくれるのか、とても楽しみです。

|

« 再びパキラが | トップページ | 泥棒が入った! »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

読みやすそうな内容ですねw
さらっと読める本、大作、取り混ぜて 読み出したら止まりませんね~

今読みたい本借りてきました。。
でもブログしてたらダメだわヾ(;´▽`A 汗汗

投稿: りゅう | 2005年10月19日 (水) 16時04分

今、図書館のデータ調べたら、「魂萌え」名古屋市内の図書館で333人待ちでした。すご~い。いつもこんなんなのかなあ。「魂萌え」私も読みたかったの。
でもネッ友のかえでさんからのお薦めの「分身」(東野圭吾)さきに読みます。この間、ブックオフで買ったので。桐野夏生は同年代の親しみやすさがありますね。

投稿: ちまき | 2005年10月19日 (水) 19時29分

☆りゅうさんへ

何を借りてきたの?興味ありますね。本を読んでいると、お手軽に違う世界にいけますね。忙しい時ほど読みたくなることもありませんか?

☆ちまきさんへ

人気の本はいつも何百人待ちですね。予約しておくと,忘れた頃にメールが来ます。近くならお貸しできるのに。東野さんのは読んだ事ありません。感想を是非、教えてくださいね。

投稿: めろん | 2005年10月19日 (水) 23時56分

蓮池薫さんが初翻訳した本です。
でもまだ、そのまんま~
何か雑用に追われ時間が出来たら眠ってしまってる~~

返却期間までには。。。

投稿: りゅう | 2005年10月20日 (木) 14時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/108726/6466057

この記事へのトラックバック一覧です: 魂萌え!:

« 再びパキラが | トップページ | 泥棒が入った! »