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「嫌われ松子の一生」

「嫌われ松子の一生」 山田宗樹著 、図書館で目に付いたので借りて読みました。

松子は、優等生で、父の意を受けて教師になります。順調かに思われた生活は、思いもかけない出来事の重なりによって、もろくも崩れ、出奔し、それからは坂を転がり落ちるように、男たちに翻弄され、身を落とし、ついには理不尽な死を遂げる事になります。彼女の死は、彼女の存在すら知らなかった甥の青年によって明らかにされるのです。

女性が男性の存在によって身を持ち崩していく話といえば、陳腐かも知れませんが、松子の不器用さ、まっすぐに突き進む性格が、あまりにも哀れです。けれども、ある意味、これは純愛の物語といえるかもしれません。今の時代、皆自分が傷つく事を恐れて、深い人間関係を敬遠している感じがあります。私自身も、当たり障りのない関係しかないような気がしないでもありません。家族は別ですが。

松子は悲惨ではありますが、自分に正直であった女性でもあるように思われます。語り手である、彼女の甥も、典型的な現代っ子なのですが、彼女の一生を知るとともに、変わっていきます。不器用なまでの真心は、人の心を変える力があるのでしょう。

真心と理不尽さ、言いようのない気持ちになって、最後には涙が出てしまいました。

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コメント

こんばんは。
来春に映画化される予定だそうです。その前にぜひ読了したいな、と思っています。
図書館に予約入れなきゃ。

投稿: まきち | 2005年12月 4日 (日) 01時13分

>映画化ですか。
 知りませんでした。
 一代記やサクセスストーリ的な本は映画やドラマになり易く
 読まずに知れる良い機会ですわ、私にはw

 活字離れ、お恥ずかしいわ~
 新聞くらいです。

投稿: りゅう | 2005年12月 4日 (日) 16時33分

☆まきちさんへ

私も知りませんでした。確かに映画化しやすいドラマチックなお話ですね。松子を演じるのは誰なんでしょう。興味ありますね。
まきちさんも宵っ張り?お仲間です。

☆りゅうさんへ

私も、読まない時期はさっぱり。図書館に通いだすと、返しに言った時、つい又借りるので、次々と読むことになります。それに、この頃はネットで気になる本を予約すると、順番がまわってくるとメールで教えてくれるので、癖になりますね。買うのはお気に入りの作家の本だけにしました。

投稿: めろん | 2005年12月 5日 (月) 00時06分

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