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琴欧州 「袋小路の男」

変なタイトルですみません。この二つは関係ありません。昨日の夜、新大関・琴欧州のドキュメントを見ました。

彼はブルガリア出身で、子供の頃からレスリングをやっていたのですが、彼の属する階級が(体重の)オリンピックから外されてしまい、夢破れました。そして、大学では相撲もあったので、そちらをやることにしたのだそうです。そうこうするうちに、父親が事故にあい、豊かとはいえない彼の家庭は困ることに。そこで、彼は自分で、家族のために日本に渡り大相撲入りすることを決意しました。言葉も分らず、厳しい世界でどんなにか苦労したと思いますが、努力の結果、史上最速で大関に昇進したのです。

見た感じ、とても優しそうですが、本当に優しい性格らしい。師匠も、(琴桜でした)沢山の弟子の中でも、一番性格が良いと言っていました。でも優しさが勝負には災いすることもあり、稽古のシーンでは、親方が盛んに「遠慮するな!」と言う場面もありました。先場所の13日目、奇しくも親方の引退の日は大関昇進が掛かった一番でした。相手は朝青龍、気の強さがもろに出た横綱です。(あのきかんきも、私は好きですが)対照的なこの一番で、琴欧州は見事な勝ちを納めたのです。

今場所、早くも2敗してしまいましたね。これを見て、すっかりファンになってしまったので、何とか頑張って欲しいです。そして、相撲界一優しい横綱になってもらいたいな。

それからついでと言うわけじゃないんですが、「袋小路の男」を読みました。著者は、絲山秋子、先日読んだ「イッツ・オンリー・トーク」の作者です。

日向子は高校の時恋をするのですが、その後12年にわたる、彼との付き合っているともいえない微妙な関係が、淡々と独り言のように書かれています。いつもいつも、彼が大好きなのに、いつもはぐらかされる。時には逃げるように違う男と付き合ってみたりもする。彼は、いい加減だったり、優しかったり。保護者の様でもあり、甘えているようでもある。あやふやで、頼りない恋です。結局彼は、頼んでも手も触れてくれない。それなのに、彼が入院すると、通いつめて世話をする。「私がいて、うっとうしかったら、買い物にでも行きます。」なんていったりすると、彼は「足りないものは何もない」とだけ答える。

読んでいて、ちょっといらいらするようにも感じるけれど、読み終わって、これは純愛の物語なんだと、納得しました。こういう男性もなかなかいないでしょうね。ひかれる気持ちは分る。成就しないからこそ、この恋からは逃れられないんだと思います。

作者は今年も何度目かの芥川賞候補になっているらしいです。

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コメント

琴欧州・・・ほんと優しそうな感じの力士ですよね。今一番人気じゃないですか?私も以前駅伝選手のドキュメント見たとき、同じこと思いましたが、外国人スポーツ選手って結構生活がかかってるから(国に残した家族のためとか) だから必死で頑張ってますよね、日本選手にはそういう(生活のため)切実感はないから。日本選手は自分のために・・・ですからね。琴欧州は久々に現れた新星みたいですから、頑張って横綱になり これを機に相撲界もまた若貴時代のように活気づいて欲しいものですね^^。

投稿: keiko | 2006年1月13日 (金) 21時28分

外国人力士が勝利の涙を流す時、感動します。
せっかく頑張って頭角を現したとたん、マスコミに面白おかしくネタにされて
潰れることのないよう、琴欧州頑張ってねw

朝青龍もどれだけ叩かれた事か。。。
若貴の時も~

投稿: りゅう | 2006年1月13日 (金) 21時59分

偶然昨日の中日新聞の夕刊に琴欧州のことがでてました。人気はうなぎのぼりだけど、国技館の前に掲げられるのぼりがないんだって。のぼりは後援会が作ってくれるものらしいのだけど琴欧州には後援会がないんだって。人気はあるけどまだしっかりした地盤がないのかな。
でもとにかくマスコミに取り上げられることは増えたわね。それで、集中力が削がれないか心配だけど・・・・・

投稿: ちまき | 2006年1月14日 (土) 09時23分

こんばんは。
今朝の朝日新聞be on Saturday でもテーマは大相撲でした。琴欧州効果で復活の兆し なんだそうです。アンケートで好きな力士は?とあり、1琴欧州、2高見盛、3朝青龍と続くそうです。国技なのに競技人口がそんなに多くないし、プロなのに国際大会もないから、外国人力士にこの国でがんばってもらうしかないじゃありませんか!ね~。
昔小学校から帰ると、おじいちゃんが相撲中継を流しながら仕事をしていて、茶の間のテーブルでそれを見ながら宿題をしていた私。
ファンです、なんて言えないけど、プロとしてがんばってほしいです。

投稿: まきち | 2006年1月14日 (土) 21時55分

☆keikoさんへ

そう、背水の陣と言うか、覚悟が違いますね。全く環境も違うし、厳しい世界で頑張り通せるのもだからでしょうね。それでも優しさを失わないんだから、すごいと思いました。

☆りゅうさんへ

あの涙は値千金ですね。朝青龍も、感極まって先場所泣いていました。いつも、憎らしいぐらい強気に見えるのに。日本人に失われつつあるものを、外国人の彼らが体現してくれている様な・・

☆ちまきさんへ

そうなんですか。ファンは増えているのにね。後援会がないなんて淋しいですね。私はテレビで応援するくらいだけど、誰か作ってあげて欲しいな。

☆まきちさんへ

私も読みました。彼はハンサムだから、ミーハーな人気もあるんでしょうけど、これから本物になっていくんじゃないかしら。外国人だっていい、全然いい。事実、外人力士の活躍なしではやっていけないところまで来ていますよね。子供の頃、よく見ましたよ、私も。大鵬と柏戸とか、国民的人気でした。そうそう、まきちさん、いつも聞こうと思っていたんですが、ご自分のブログあったら教えてくださいね。

投稿: めろん | 2006年1月15日 (日) 00時16分

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