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ホテル・ルワンダ

今日は「ホテル・ルワンダ」を見てきました。評判通りのかなりの衝撃作でした。ルワンダで、内戦があり、虐殺があったことはなんとなく知っていましたが・・

ルワンダでは、支配されていたベルギーによって、ツチ族が支配階級を与えられ、多数民族のフツ族には憎しみがたまっていて、内戦状態にありました。ルワンダきっての高級ホテルの支配人になったポールは、不安を持っていました。日々、フツ族はラジヲでツチ族への憎しみをあおっていました。彼自身はフツ族なのですが、彼の妻はツチ族なのです。それでも、フツ族の大統領が、ツチ族の反乱軍との和平案を調印しようとしていたので、その日を待っていました。

ところが調印後、大統領は何者かに暗殺され、それによってフツ族による大虐殺が始まります。彼は家族と、自宅に彼を頼ってきた近隣の人々とをつれて、命からがらホテルに戻ります。その後も、ホテルに逃げ込む人たちを抱えて、幾多の困難や危機があるのですが、ポールはあらゆる機転をきかせて、彼らを守ろうと努めます。

しかし望みの綱の国連軍も撤退することになってしまいます。あるカメラマンが危険を冒して、虐殺の現場を撮影し、その映像が欧米諸国で放映されたので、助けがあると信じていたのに。カメラマンに感謝の意を伝えると、彼は言います。みんなはテレヴィを見て「かわいそうね」といって又ディナーを続けるだろうと。

窮余の策として、ポールはホテルにいる人々にあらゆるつてを使って海外に状況を伝え、助けを求めるように指示します。そして、最終的にそれが功を奏し、ホテルに避難していた人々は海外に逃れることができました。それも、沢山の危機を奇跡的に乗り越えてなのですが。その数、実に1200人に上ったのです。

ポールは初めは家族を何とか救おうとしていたのですが、多くの人に頼られて彼らを見捨てることはできなくなってしまったのです。彼の勇気と、機転には尊敬の念を抱くところです。しかし、この100日あまりのうちに、なんと100万人の人々が虐殺されたのです。

簡単にストーリーを書きましたが、家族に対する愛とともに、民族間の対立の恐ろしさが胸に迫りました。しかもこれは、わずか10年ほど前のことなのです。人間の恐ろしさを感じずにはいられませんでした。民族が違うということで、昨日までの隣人も抹殺する怖さ、そして、自分の利害に関係しなければ手も差し伸べようとしない大国の冷たさ、恐ろしいことです。

この映画は見たいな、と思っていたのですが、正直に言うと映画が始まると、少し後悔しました。こんなに悲惨なものは見たくなかったという気持ちがありました。でも、平和な(いろいろ問題はありますが)日本にいて、目をふさいでいてはいけないと思いました。とりあえずは何もできないけれど、こういう現実を知らなければならないと思いました。

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コメント

正直、こういう映画を見るの勇気いりますねえ。私はなかなか観られません。逃げてるのかなあ~
10年ぐらい前にそういえば、フツ族、ツチ族の紛争がニュースになってましたね。そのときは、残酷で悲惨・・・と思ってもいつの間にか忘れてしまうんですね。
めろんさんのいうようにまずは、現実を知ることからでしょうか・・・・・

投稿: ちまき | 2006年3月31日 (金) 09時34分

私も恐ろしい場面では、俯いてしまったり、耳を塞いでしまうから
しっかり見れないかもしれない。。。

でも、こういう事ってあるんだよね。
私はこのストーリーで十分です。有り難うw

投稿: りゅう | 2006年3月31日 (金) 14時08分

私もりゅうさん同様にめろんさんの解説でストーリーはよ~くわかったわ。映画を観たような気分になりました。なかなか難しい問題ですね。
同じようにホテルというタイトルがついててても <有頂天ホテル>とは えらい違いだわ。
映画って 考えさせられるもの、感動するもの、楽しくなるもの、悲しくなるもの・・・いろいろですね。落ち着いたら、またいろいろ行きたいと思ってます。

投稿: フラワー | 2006年3月31日 (金) 21時56分

はじめまして。
まずは事実を知ることから・・・なのだと思いました。今、こちらでは上映されてるんですが、たったの2週間なので、たくさんの人々に呼びかけてる最中です。(汗)

投稿: カオリ | 2006年3月31日 (金) 23時35分

☆ちまきさんへ

できるだけ現実を知らなくては、と言う気持ちがあるので、こういう映画も見るようにしています。でも、これは虐殺のシーンは最小限に抑えてあります。監督いわく、ホラー映画を撮るつもりはない、と。
ちまきさん、今頃飛行機の中かなぁ。行ってらっしゃい。少し淋しいです。

☆りゅうさんへ

私もそうですよ。怖がりなので、目を細めてあまりはっきり見えないようにしてしまう。
平和な日本では考えられないようなことが、世界では起こっているんですね。

☆フラワーさんへ

映像の力って大きいですね。本当に、楽しんだり、感動したり、未知の世界を知ったり・・映画っていいな、と思います。

☆カオリさんへ

はじめまして。これから見られるのかしら?この映画は初め、日本では上映の予定がなかったんですが、これを知った方々の運動で、見られるようになったんですね。ぜひ、多くの方々に見てほしい映画だと思いました。又、感想を聞かせてくださいね。

投稿: めろん | 2006年4月 1日 (土) 15時08分

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