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「大丈夫」

久田恵さんのエッセイ集「大丈夫」を、読みました。以前、久田さんの連載コラムが新聞に載っていて、面白かったので。

ご存知の方もあると思いますが、久田さんはフリーライターで、お子さんが3歳の時に離婚されて、実家に戻られたものの、お母様が倒れ、長い介護の末に亡くなられました。息子さんも、登校拒否などを乗り越えて、今では家を出て行かれ、高齢のお父様との二人暮しです。仕事と、家事、育児、介護など、奮闘してこられた方です。

エッセイは、お父様とのちょっとほほえましいけれど、大変そうな暮らしのあれこれ、パソコン導入の奮戦記、息子さんの巣立ちや、子育てのエピソード、その他いろいろ、興味深いものが多かったです。

特に印象に残ったのは、・・・久田さんはディズニーランドの近くに仕事に行って、息子さんを連れてきたことがなかったのに気がついた。、思いをめぐらせているうちに、野球を観に連れて行ったときでさえ、自分は近くのマクドナルドで仕事をしていたのを思い出し、切ない思いで後悔し、息子にそれを話します。すると、息子は「それは、そんなに忙しいのに野球に連れて行ってくれたという記憶でもあるんだよね。」と、いたわってくれた時の感慨。

又、彼女はあるとき、PTAの役員を引き受けてしまったのですが、(あとで「この時期だけ、忙しくなる人が多いのよね。」というのを聞いて唖然とするのですが)、皆が集まれるときと言うことで、役員会を午後の10時から、ファミレスでやったそうです。非常識と非難されたけれど、出席率は100%、しかも皆少しうれしそうだったとか。世の中は変わっているのですから、いいかも知れないなと私は思いました。働く親の、役員をやれない後ろめたさも、役員ばかりやらされる専業主婦の鬱憤も、解決する方法かも知れないですね。

それから、40代の女の、(50代もですが)自己実現の欲望についての文では、「何かを得るためには何かを捨てなければならない。持っている手を離さなければ、新しいものを持つことはできない。」というくだり、やはり、身を張って生きてきた方の言葉ですね。耳が痛かったです。

切りがないので、このくらいにしますが、私たちぐらいの女性にはとても共感できる本じゃないかと思いました。久田さんの、大変なはずなのに、力まない、自然体で優しさが感じられるところが、とてもよかったです。

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コメント

内容を読ませて貰うだけで良い本だと感じます。
でも、こんなに頑張った人の話を聞くと
今の私は落ち込みそうです。。。

何やってるんだろう~~と鬱々感じる昨今ですわ~

投稿: りゅう | 2006年4月19日 (水) 11時07分

☆りゅうさんへ

何をおっしゃいますか!りゅうさんは私から見ると、完璧な主婦です。それぞれ与えられた環境でがんばればいいんじゃないかな。と、言っても、何もかも中途半端な私はコンプレックスでいっぱいです・・・

投稿: めろん | 2006年4月19日 (水) 20時25分

イエイエ、落ち込むことも多くて。。。
年齢のせいにはしたくないですが、お酒で気を紛らわせてますよ^^;

投稿: りゅう | 2006年4月19日 (水) 22時10分

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