« 退院しました | トップページ | コスモスを見に »

「魔王」

娘の病院通いで、(片道1時間半以上)何冊か本を読みました。電車の中で本を読むの、結構好きなんです。移動と読書と二つできてなんか得した気がするし、意外に頭に入る。悲しいのは、すぐ泣いちゃうのでだめですけど。

そのうちの1冊、井坂幸太郎著 「魔王」、重力ピエロが面白かったので。

この本でも、兄と弟が出てくるのですが、理屈っぽい兄と、ほんわかした弟はすごく仲がいい。兄は会社勤めなのですが。あるとき、上司に理不尽に罵られる男性を見て、俺だったらこういってやりたい、と思っていたら、本当に男性がその通り、言い返すのに唖然とします。これをきっかけに、兄は自分に他人に乗り移るようにして、自分の考えた言葉をしゃべらせる能力があることに気づきます。

その頃、野党の党首である、犬飼と言う男が人気を集めています。アメリカ追従にストレスもたまっていたとき、彼なら何かやってくれるのではないかと言う期待が高まっていて、それを犬飼もきっぱりした言説であおっています。しかし、兄は彼にヒットラーやムッソリーニの影を見て、不安を感じています。、犬養が会社の近くに演説に来ていることを知り、やむにやまれず出かけていって、例の能力を使って演説を台無しにしようと試みるのですが・・・

続編、「呼吸」は、兄の亡き後の弟と弟の彼女の物語です。彼等は政治的人間ではなかったのですが、憲法改正の国民投票が迫っています。そして、そのときの総理はあの犬養なのです。新聞もテレヴィも見ない二人なのですが、いやおうなく考えずにいられない状況です。そして、またしても、弟にもある超能力があることが分かってきます。彼も、何かをしなくては、と言う思いが募ってきます。

ムッソリーニが、捕らえられたとき、愛人クラレッタと共に殺され、逆さ刷りにされたのですが、勇気のある人間が、クラレッタのまくれ上がったスカートを直してやったそうです。興奮した群集に襲われる危険を冒して。弟はせめてそういう存在であることを願うのです。

どうもうまくかけませんが、私が感じたのは、大衆の恐ろしさです。太平洋戦争の時の日本人の行動も、怖いことが多いですよね。特に大勢になると、その流れに逆らうのは、命がけの勇気が必要なのでしょうね。そんな時代にならないことをナがうばかりです。

|

« 退院しました | トップページ | コスモスを見に »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

Blog楽しませていただきました。
私はe-アフィリというアフィリエイトサイトを運営しています。
宜しければこちらのサイトで当アフィリエイトに参加してみませんか?
1登録@1000円の成果報酬が簡単な登録で、今すぐ開始可能です。
ご興味があれば是非サイトをご覧下さいませ。

↓詳細は↓
http://e-af.net/?coha

投稿: e-アフィリ | 2006年10月15日 (日) 15時02分

私は電車の中では本は読めないなあ~
娘たちはよく読んでるみたいだけど。まあ、私はそんなに長く電車に乗らないしね。
でも、周りが気になったりしないの?降りるの忘れたりしないの?

私は、眠ってて気づかず次の駅まで行ったことはあるの。

投稿: ちまき | 2006年10月17日 (火) 16時24分

☆ちまきさんへ

私は結構電車に乗りますね。その時はいつも本を持って。家で読んでいても、居間でテレビがついていたりして、雑音には慣れているから、気になりませんね。乗り越すこともないなぁ。昔は寝込んで乗り越したこともありますが。
ちまきさんは移動は車が多いみたいね。私は本が読めるから、電車がすきなんだけど、夫は車で行きたがります。

投稿: めろん | 2006年10月22日 (日) 23時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/108726/12286846

この記事へのトラックバック一覧です: 「魔王」:

« 退院しました | トップページ | コスモスを見に »