« 本にしてみました | トップページ | 宅配便 »

「チョコレートコスモス」

Burogu

恩田陸著 「チョコレートコスモス」を読みました。

恩田陸の本は、「夜のピクニック」を初めに読みました。これは、さわやかな純・青春もの。それから、「六番目の小夜子」、「球形の季節」、「ユージニア」、これらは、ミステリー色が強かった。「ドミノ」は、たくさんの挿話がどんどん集まってきて、一つの話になるのですが、スピード感があってとても面白かった。

そして、これはまた少し変わった趣向。ほかの本も学生が主人公なのが多いけれど、これも、ヒロインは飛鳥という大学生。彼女が、ある大学の演劇部からはみ出した個性的な男子学生が10人集まった演劇サークルに、入りたいと申し出る。そこは女子は入れない原則だったのだが、彼女に興味を持ったリーダーが、思いつきで入団試験をやらせてみると、演劇が初めての彼女の信じられない演技にびっくりして、仮入部ということに。

一方、脚本家の神谷は、伝説のプロデューサーに依頼された脚本のことで悩んでいるが、偶然事務所の窓から、不思議な少女を見つける。

また、芸能一家で育ち、才能も人気も申し分ない女優の響子も、親類の女優、葉月の最近の素晴らしい演技に刺激され、もやもやとしたものを抱えている。そして、親友でもある葉月に、伝説のプロデューサーの舞台のオーディションの話を聞く。

飛鳥たちの劇団に、他の中堅の劇団の穴を埋めるというポジションで、2日間だけデヴュー公演をやらないかという話が舞い込む。時間が迫っているのだが、彼らは何とか公演にこぎつけ、飛鳥も出演するのだが、また、彼女は驚くべき演技を披露し、それをたまたま見ていた神谷は激しく興味をひかれ・・・

このあと、これらの人々が、あのプロデューサーの舞台に向かって、絡み合ってきます。

初めのほうは少しくどい感じがしましたが、飛鳥が登場すると俄然、興味が湧いて、どんどん引きつけられて読んでしまいました。エンターテイメント性というか、読者を引っ張る力はすごいと思いました。

演技の細かい描写が多いのですが、芝居をほとんど見たことがないので、少し戸惑いましたが、本格的なお芝居を見てみたくなりました。私の見た芝居と言えば・・・高校の頃、日劇で「アンナ・カレーニナ」、とか、最近では、芝居好きの友達に誘われて、小松座の芝居を紀伊国屋ホールで見たくらい。映画は時々見るのだけれど。でも、生の人間がやっているって、よく考えるとすごいですよね。でも、ちょっと見る目を持つというか、そういうのに、時間がかかりそう。それに、日本の芝居って、高いですよね。う~ん、でも、見てみたいな。何か、いい舞台、ありますか?

|

« 本にしてみました | トップページ | 宅配便 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/108726/42520381

この記事へのトラックバック一覧です: 「チョコレートコスモス」:

« 本にしてみました | トップページ | 宅配便 »