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「役に立たない日々」

絵本のロングセラー、「百万回生きたねこ」の作者、佐野洋子さんのエッセイです。

彼女は、2回の離婚を経た今は1人で気ままに暮らしているようですが、その様子は報復絶倒というか、にやにやしてしまいます。

彼女は癌に侵されても、元気一杯。そして、お見舞いに来てくれた友人が持ってきてくれた韓流ビデオにどっぷりはまり、ヨン様から始まっていろいろなビデオを買いまくり、見まくり、とうとう韓国にも行ってしまうほど。最も今は冷めて、今度は日本のタレントのいろいろにはまっているらしい。私は、韓流一切知らないけど、ちょっと見てみようかと思ってしまいました。だって、あの佐野さんがはまったんだから。

彼女の友人たちがまた楽しい人ばかり。類が友を呼ぶとはこのことでしょうね。

今、60代半ばだと思いますが、ぼけてきたと嘆くのがまたおかしい。友達にプレゼントをリクエストして、届いたのでさて飾ろうとしたら、そこに全く同じものがあったとか。すぐ、友達に電話して、「私ぼけた~!」と泣くのもおかしい。私もうちにある本買ったりするもの、わかるな。ちょっとひどいけど。

何しろ、開けっぴろげで、照れ屋で、へそ曲がりで、そして可愛い。

実は、私は佐野さんに会ったことがあるんです。勿論、彼女は覚えていないでしょうが。結婚してすぐに、友達の設計事務所でアルバイトをしていたんですが、その所長さんの奥さんと、佐野さんの最初の御主人がお友達という関係でした。そして、所長さんと彼女が隣合わせた土地を買って、2件の家を設計するということになり、そのお手伝いで、所長さんの奥さんと、佐野さんと3人で土地を見に行ったことがありました。その時の印象は、飾り気がない、結構男っぽい、でもかっこいい方でした。

1つ、思い出すのは、その時、彼女たちが定年か何かで職を変わった男性の話をしていて、「給料が二十何万ですって・・」といった時、思わず私は、「そんなにもらえるんですか!」と言ってしまい、気まずい雰囲気が漂いました。そんなに、少ない給料、という意味で言っていたらしいんですよね。その頃、夫の給料、確か十二万くらいでしたから。彼女達、何とも言えない顔をしたので、あっと思って恥ずかしかったんです。

あと、思い出すのは、朝日新聞の記事です。その時、佐野さんは谷内俊太郎さんと再婚直後だったらしいんですが、谷内さんの詩の朗読会か何かで、谷内さんがあまり激しく佐野さんを賛美したので、いたたまれなくなって、途中で席を立って帰ってしまったとのこと。佐野さんらしいですね。その時もちょっと笑ってしまいました。

今、佐野さんのお母様のことを書いた、「シズコさん」という本を予約して待っています。母と娘の関係もいろいろあるけれど、佐野さんも葛藤があったらしくて、彼女はそれをどう思い、どう描いているのか、読むのが楽しみです。

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「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

楽しそうな本ね。
自分の人生、家族をネタにされてるようで。

そういう作家、宮尾登美子さんもそうですね。
大好きで乱読しました。
生い立ちも結婚後も興味深かった~~
映画にも沢山なって。

給料、結婚当初は15万円だったと思います。
子供が1人出来て20万円になり2人目生れて25万円になりました・・・
ポンポン上がって行く時代はもう無いですね~

投稿: りゅう | 2008年11月16日 (日) 13時22分

☆りゅうさんへ

宮尾登美子さん、一弦の琴とかきの音とか、ずいぶん前に読みました。確か、置き屋さんの娘さんなんですよね。そうそう、上村松園のお話も読みました。あれ、すごいですよね。

結婚したのは同じくらいかしら?うちは小さな設計事務所に勤めていたので、安かった!あの時、家賃が6万。だから、私も子供ができるまでアルバイトしてました。貧乏だったけど、懐かしいな。

投稿: めろん | 2008年11月21日 (金) 00時50分

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