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昨日、母のホームに行きました。いつものように、おしゃべりしたり、おやつを食べたり、すぐ近くのコンビニまで散歩がてら買い物に行ったりしました。そこに居を移してから1年半になり、94歳になったのですが、やはりかなり衰えて、歩くのにも杖が必要になり、とてもゆっくりになりました。歳には抗えないということでしょうか。でも、その歳にしては、頭もはっきりしていますし、元気な方と言えると思いますが。

話している時、「いろんな事が出来なくなってきたのよ。力が入らなくて、爪が切れないの。」と、言うので、爪を切ってあげました。

手の爪はそれほど伸びてなかったので、すぐ切れたのですが、「足も切ってくれる?」というので、「いいわよ。」と言って、靴下を脱いでもらいました。

びっくりしました。あまりにも伸びて、指の裏側まで回りこんで、まるで怪獣の爪のようになっているんです。皮膚とも一体化しているような感じで、切りにくくて苦労しました。「早く、こんなになる前に言えばいいのに。」と言いましたが、きっと、言いにくかったんでしょうね。プライドは高いですから。自分でも何とか切ろうとしたらしいのですが、目も悪くなったので、足の爪はよく見えないというのです。

爪を切っていて思い出したのは、子供が赤ちゃんのころ、小さな小さな爪を切るのに苦労したことです。いつ頃まで、子供の爪を切ってやっていたか覚えていませんが、人の爪を切ったのはそれ以来です。

歳を取ると子供にかえるといいますが、人の手を借りなければならないという意味でもそうなんだなと思いました。歳を取るって、どういうことなのか、母を見ていると少しずつ分かってくるような気がします。でも、昨日は、大したことではないのに、ちょっとショックでした。自宅で介護している方は、肉体的にもそして精神的にも、どんなにか大変だろうかとも思いました。

やがて来る道ですよね。自分の老後の事ってなるべく考えないようにしてしまいますが、少しずつ心の準備もする必要があるのでしょうね。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

長生きをしても
友は逝き
体も心も弱る
自分のときは
どうなるのだろう

そんなとき
信仰があると
救われるかもしれない
淡々となるがままに
任せるのもいいだろう

投稿: ripple | 2009年7月 3日 (金) 18時36分

めろんちゃん、切ないね。
目の前に迫ってきた老いが現実になってきたら堪えられるかな(><)
私もプライドは高い。
そのプライドが何かと邪魔するの~~
だけど、甘える事も多くてね・・・
子供に迷惑かけそう。
支離滅裂な性格だわ~~
心の準備、分かっててもその時になったら凹むなぁ。。

爪も切れなくなるのね。
寝たきりじゃなくても。
母は切ってるのかしらってふと思っちゃった。
目が不自由になってるし。
まだ20歳ほどお母様より若いけどね。

なんだか朝から考えさせられました。

投稿: りゅう | 2009年7月 4日 (土) 11時13分

足の爪が伸びていたのなら、歩きにくく痛かったでしょうね。
普段何気なくしていることなので、その苦労を味わったことがなければ、
なかなか気付いてあげられないものですね。
私自身も足の爪を切ってとは言いにくいな。

甥っ子がまだ赤ちゃんだったとき、
「爪が伸びてるよ」って言ったら、
「じゃ、専用のハサミで切って」と言われたけれど、
怖くて切れませんでした。

投稿: fumika | 2009年7月 4日 (土) 22時21分

我が母も生きていたら80歳
74で逝っちゃってしかも倒れて1週間で(脳梗塞)
目を覚まさなくてもず~っと生きていて欲しいと願ったけど現実そうなると皆に迷惑かけるからってさっさと逝っちゃったのかななんて思う
昔から思い切りのよい母で・・・
私ももし母が生きていたら爪を切ってあげたいです

投稿: しまりす | 2009年7月 5日 (日) 17時01分

☆rippleさんへ

母が、子供のように感じるときがあります。でも、そんな風に対しちゃいけないですよね。
看護婦さんやヘルパーさんが、高齢者に子供に言うように話しかけるのは不愉快に感じます。
人には、どんなになってもプライドがあるし、その人の尊厳を大切にしたいものです。

自分の老後・・・どうなるんでしょうか。

☆りゅうさんへ

りゅうさんの言うことよく分かるわ。甘えてしまうこともあるけど、馬鹿にはされたくないわ。都合がいいけどね。

そんなことが、ってことがいろいろ出来なくなるものなのね。自分は出来るから気付かない。

子供に迷惑はかけたくない。夫婦で、最後まで支えあっていければいいけれど。

☆fumikaさんへ

そうなの、ちっとも気付かなくて。
何気なくやっていることが、ある日できなくなるのね。自分が年をとってみなければ、本当の気持ちは分からないわね。義母がよく、そう言っていました。

赤ちゃんの爪、切るの怖いでしょ。私も、子供の赤ちゃんの時のこと、思い出しました。

☆しまりすさんへ

はじめまして。
お母様、随分早くに亡くなられて、お気の毒でしたね。急で、ショックも大きかったでしょうね。

亡くなり方って、その人の生き方に似ている気がします。きっと、おっしゃるように、子供たちに迷惑かけたくなかったのかも。しっかりした、優しいお母様だったんでしょうね。しまりすさんの心の中で、まだ生きてらっしゃるんだと思います。

投稿: めろん | 2009年7月 6日 (月) 23時11分

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